<協働事例>環境学習フェスティバル2008「えこじゃんぐる」開催事業(平成20年度)

えこじゃんぐる2008

 地球規模で環境破壊が進む中、市民の皆さんに、身近に環境について考えていただくことを目的として、環境学習フェスティバル2008「えこじゃんぐる」が開催されました。
 このイベントは、生涯学習センター事業の一環として、市とNPOが協力して企画したもので、環境問題について色々な切り口で「見て、聞いて、触って感じる2日間」を合言葉に、29の団体・個人が参画し、環境に関するゲームやミュージカル、スタンプラリーなどの楽しい内容で行われました。
 写真の前列、右側の方が本事業の行政側の窓口役を担った、生涯学習センターの協働推進員の折目勝文さんです。左側が、同センターのスタッフの宮北さん、後列の右側が、同じく古川さん、左側が中村さんです。

“協働”のパートナー

市民側:“協働”している市民は、「特定非営利活動法人イー・プロフェス」です。

行政側:“協働”している行政は、高松市教育委員会教育部生涯学習課生涯学習センターです。

“協働”の形態

“協働”の形態は、「共催」です。

協働の形態「共催」とは

役割分担

NPO:事業の企画、運営、実施
行政 :事業全体の管理、開催経費の支出、開催・募集等の広報

要した経費 25万円(高松市教育委員会委託料15万円、市民協力金10万円)

事業の目的

 環境問題は、河川の水質悪化やごみ問題などの身近なところから地球温暖化やオゾン層の破壊といった地球規模にまで大きく広がっています。これまで、国や県、市、関係団体の地道なPR活動により、人々の環境問題に関する意識も高まっていますが、こうした環境問題についての意識を環境にやさしい行動を実践するまでに高める必要があります。そこで、生活者や教育機関、NPO、企業、行政など様々な組織が連帯・協働することで、シナジー効果が発揮されるよう、これまでの普及啓発活動とは異なる『実践と連帯』のフェスティバル「えこじゃんぐる」を開催するものです。

事業の目標

本事業の趣旨に賛同し、参画する団体数:20団体以上
本事業の総来場者数:2,000人以上 

まなびCANの入り口 

事業概要

 平成20年11月1日〜2日の2日間、午前10時〜午後5時、高松市生涯学習センター(まなびCAN)において、35のイベントが開催されました。これらは、?お話し・体験・体動かし系 ?工作・実験系 ?出展・展示系 ?演劇・紙芝居系の4つの系列に分類されますが、ここでは、それぞれの中から代表的なイベント1つと、前日に開催されたプレイベントの5事業をご紹介します。
 写真は、ジャングル風に装飾されたまなびCANの入り口です。ボランティアスタッフが館内を巡るスタンプラリーの受付をしています。

エコくん。

1 3町ドーム下で開催されたプレイベント

 前日の10月31日(金)の午前10時から午後3時まで、丸亀町、片原町、兵庫町の交差する三町ドーム広場で、高松地方気象台のご協力により、地球温暖化実験、ペットボトルで雲作り、竜巻実験、地震に伴う液状化の実験など「おもしろ実験講座」が開催されました。また、『エコくん。』(四国地域エネルギー・温暖化対策推進会議のマスコットキャラクター)によりチラシ配布、記念写真撮影が行われ、行き交う人々に、明日から始まる「えこじゃんぐる」をPRしました。
 写真は、四国地域エネルギー・温暖化対策推進会議のマスコットキャラクター「エコくん。」です。

講演 

2 子どもが作る弁当の日で広がるくらしの時間

 子どもが作る「弁当の日」、自分で作る「弁当の日」、一品持ちより「弁当の日」。そんな取り組みが全国に広がっています。「こどもがつくる弁当の日」の考案者、竹下和男・香川県綾川町立綾上中学校校長の講演会が開催されました。「親は絶対に手伝わないでください。作るのは、子どもたちです。」家族に会話と「くらしの時間」を生み出し、子どもたちの生きる力を目覚めさせる取り組みとして、様々なメディアで取り上げられ、全国の多くの学校で実践されています。「手間ひまかけることを惜しみ、子どもを信じて見守れない大人に囲まれていると、子どもの生きる力は育たない」など、大人のあり方も考えせられる内容でした。
 写真は、講演の様子です。

布ぞうり 

3 意外と簡単!話題の布ぞうりに挑戦

 その気持ちよさと簡単さから大人気の“布ぞうり”。縄編みから、ぞうりができるまでの全工程を、初めての方でも作れるように指導する教室です。少々ゆがんだりしても、それが味わいにも感じられるので大丈夫。もちろん、完成した作品は持ち帰れます。古布の再利用は、地球環境にやさしい、身近なエコ活動です。参加者は、複雑な編み方に悪戦苦闘しながらも、世界に1つだけのぞうりを作り上げ、家庭でも簡単にできるエコを楽しんでいました。
 講師は、高松市環境プラザの樋上幸憲さんです。
 環境プラザでは、エコにまつわる講話や各種のリサイクル作品づくり教室を開催しています。お気軽にお問い合わせください。
 環境プラザの電話番号は、(087)861−6660です。

フェアトレード商品

4 フェアトレード商品展示

 フェアトレードとは、発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動のことです。需要や市場価格の変動によって生産者が不当に安い価格で買い叩かれ、あるいは恒常的な低賃金労働者が発生することを防ぎ、また児童労働や貧困による乱開発という形での環境破壊を防ぐことが期待されます。また、消費者にとっては、お買い物をすることで、国際協力に貢献することができます。会場には、カンボジアの貧困の女性たちが職業訓練を受け、製作したクラフト作品がずらりと並んでいました。
 出展は、セカンドハンドです。

ファンタジーミュージカル「ほたるの森」

5 ファンタジーミュージカル「ほたるの森」

 物語は香川県内で行方不明となっていた小学生たちと不思議な森に住む妖精との触れ合いを描くファンタジーミュージカル。

*あらすじ*
 香川県内では小学生が次々に行方不明になっていた。そんな中、不登校の少女「空」は 、ある日山の中で迷ってしまう。そこには行方不明になったはずの子どもたちが震えたたずんでいた。そこは「ほたるの森」・・・。やさしくも厳しい森の中で子どもたちは森を守る妖精たちに出会う。そして森での体験が子どもたちを成長させていく。自然と人間たちが繰り広げていくファンタジーミュージカル。
 写真は、ステージのワンシーンです。

練習風景

 出演は、高松市内で舞台活動を行っているパフォーマンスカンパニー・リトルウイングのレッスン生と公募によって選ばれた市民の皆さんです。リトルウイングは、作品を通じて様々なメッセージを発信してきました。環境問題もそのひとつです。関係機関を取材し、昨年の9月に企画書を完成させました。どのような形で上演するべきなのか、検討を重ねる中で、「えこじゃんぐる」の企画に出会い、メインのイベントのひとつとして上演することになりました。舞台脚本を製作する傍ら、5月には、出演者とスタッフを公募し、毎週土曜日に練習を行いました。7月からは舞台衣装や大道具などの製作を開始し、8月には全員が合宿して練習に励みました。 
 写真は、練習風景です。

環境紙芝居 

事業の成果

 定員を上回る参加申し込みのあったイベントもあれば、定員に達しないイベントもありましたが、プレイベントを含めて、3,000人近くの方々が参加され、参画団体数とともに、当初の目的は達成できたと思います。子ども向けのイベントから大人向けの講座まで、また、観覧するだけの演劇から体験・参加する講座まで様々な催しに多くの市民が、楽しそうに参加され、笑顔で帰られました。様々な団体から参加されたボランティアスタッフのほとんどは、当日初めて会った方ばかりでしたが、息のあった連携を見せ、交流を深めていました。特に、トラブルもなく、参加者とスタッフとのコミュニケーションもスムーズに行われ、環境に対する意識も、更に高まったものと思われます。
 写真は、交流サロンで開催された環境紙芝居!〜アニメで分かる人の心の温かさ〜の様子です。ナビゲーターはまいまい塾ネットワーキングの皆さんです。

 NPO:48点/50点 
 行 政:48点/50点

当該事業の今後について

NPO:中止。
 準備に1か年を要して開催しました。様々なノウハウや人脈も蓄積し、大変もったいない、惜しいと思いますが、1回限りの開催を前提として、様々な団体が結集したもので、現在は、それぞれの元の生活に戻っている次第です。行政と協働することで、信頼度が向上し、スムーズな運営が図れたと実感するとともに、NPO側も更に責任ある組織運営に取り組む必要性を感じました。

行 政:中止。
 環境をテーマにしたイベントであることから、高松市としても、教育委員会だけでなく、環境部や水道局の協力を得て、本事業に参画しました。また、2日間で開催されたイベントの数はもとより、参画された団体数の点でも、NPOの持つ主体性や機動力に驚かされました。また、行政では発想できないアイデアを盛り込んだ事業が展開され、予想以上の事業効果が得られたと思います。

代表の三村彰裕さん 

協働のパートナーに聞く

特定非営利活動法人イー・プロフェス 代表:三村 彰裕さん

 私どもの法人は、地球環境問題の解決と経済の発展という、一見相反する課題を両立させるため、民間企業や生活者、社会(公的機関・団体等)に対して、様々な環境コンサルティング等に関する事業を展開している団体です。
 本年6月に法人格を取得しましたが、それまでは、生涯学習センターにおいて、環境に関する講座を無料で開催したり、香川大学環境サークルや多肥地区環境ボランティア組織の立ち上げ支援など、環境保全事業に従事してまいりましたが、こうした活動を通じて、同じ志を持つ仲間が集い、みんなで何かしようということになり、11月1日と2日の2日間、生涯学習センターさんと共催で、今回のイベントを実施する運びとなりました。私どもはもとより、生涯学習センターさんも、初めての試みで、役割分担等に混乱を生じた場面もありましたが、無事、終了することができましたのも、生涯学習センターを始めとする関係者や参加者のお陰と感謝しております。
 予想以上に好評だったイベント、その逆だったものなど、反省すべき点も数多くありますが、次回の試みにいかしてまいりたいと思います。今後とも、よろしくお願いします。 写真は、代表の三村彰裕さんです。

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